『レインツリーの国』のレビュー

評価

★★★★☆

あらすじ

ある若い男性が以前読んだ小説のあらすじを知りたくて検索で見つけたブログにアクセスしたところ、そのブログの管理人の話が面白くて、ブログの管理人に「会いたい」とメールをして、実際に会うことができた。会う内に、ブログ管理人が難聴者であることを知るようになり、紆余曲折の末、愛し合うようになった。

感想

ブログの管理人に「会いたい」とメールして会えることは、まずありません(笑)。非常に気が合うと、結婚という事態に発展することもないことはない様ですが、本当にまれです。

この作品のブログの管理人の様に、障害がある場合は、たとえ会いたいと思っても、会うところまでは行きません。やはり、引け目がありますから、普通は辞退または以後無視というパターンになるかと思います。

この作品では、ここで現実離れした展開で、メールしてきた人に会うということになります。そう言えば、この作品は、基本的に男の側の視点で描かれています。男性側7割、女性側3割ぐらいの感覚です。

男側の葛藤が多い割には、女側の葛藤があまり描かれていません。男(伸(しん)がストッキングを買いに行っている間に、どういう気持ちで女(ひとみ)は帰ってしまったのでしょうか?置き去りにするというのはずいぶんひどい話です。大人なら、ちゃんと話をして帰らないとだめでしょう。小学生みたいで、ちょっと幼稚な感じがします。

たぶん、障害者の気持ちを表現したかったのでしょう。しかし、ひとみの幼稚さが出てしまった点が失敗ですね。もう少しけなげな人であってほしかったです。

最後の路上のキスはあり得ません。あれを実際にやったら、気違いです(笑)。まあ、映画だからいいかな。

(2015年12月1日及び12月10日映画館にて鑑賞)